人生最大の発見
- 101 :1 :03/03/27 22:32
- ところで原則の話に少し戻りたいと思いますが、
原則が分かった人は、自分の知っていることと、知らないことがはっきり分かるようになると思います。
また、そこからイメージの沸きやすいものと、沸きにくいものとあるのではないかと思います。
そして、様々な自分の知らない情報をかき集めていくと、
様々なイメージが沸いてくるようなことが起きるのではないでしょうか。
さらに情報をかき集めていくとどうなるかは、予想はできても、
そのときの感覚は今現在にはつかめない不思議な感覚であると思います(不思議でなくても良いですが)。
ちなみに「情報」というのは、あらゆる刺激のことで、受けると脳にその情報が蓄積されて行きます。
物事を無視しようとするなら、その「情報」は得られないものとなります。
原則が分かっていない人は、知らずにうちに様々なものを無視してしまうのが普通です。
一例ですが、視野が狭いときに世界を知りたいとき、世界旅行に行くか、情報雑誌を読んだりすれば
様々な「情報」が得られて視野が広がると思います。
また一例として、ゴルフの初心者がスイングの練習を始めるとします。
初めはなかなかうまく行かないものだと思いますが、
一つ一つのスイングが脳にとっては「情報」になるのです。
「情報」が増えていくと、そのうちコツがつかめてくるのです。
そしてこれらの情報量がとても大事であるのが普通です。
そしてまた、情報量が増えていくと、そこから何かの法則が見えてくるように、
スッキリ整理ができるようになることもあると思います。
また、言うまでもないかもしれませんが、
今の時代、情報は無尽蔵に溢れかえっている時代です(役に立たない情報も多いかもしれません)。
これからは、それらの情報をうまく引き出すことも大事な能力だと思います。
目的が違えば、その情報のありかも様々に変わったりもします。
そして、その情報も様々な場所に転がっているかもしれません。
- 102 :1 :03/03/27 22:32
- ところで、「言葉」というものがどういうものなのか本当に分かっているでしょうか?
コミュニケーションの正しい方法というのをご存じでしょうか。
人間は確かに言葉を使って考えることもできますが、
本当は言葉を使って考える必要など全くないのです。
もちろん言葉を利用して考えることは普通にあり得ます。
実は「言葉」というのは伝達手段であり、記号に過ぎないのです。
「りんご」という記号には、あの食べ物の意味は全くありません。
外国の人には分かるはずもありません。
言葉のイメージが人によって違うというのはご存じでしょうか。
何故日本人が日本語を使えるのかというと、
今までさんざん日常生活の中で使ってきたから身に付いているだけなのです。
なので、その人が過去に使われてきたその言葉の趣旨で、
その人が無意識にその言葉のイメージを持っているものと思われます。
辞書などで統一しようという動きも大事ではあると思いますが、
それはただの便宜的なものでしかありません。
なので、子供は言葉をあまり使いこなせませんし、難しい言葉は大人でも知らないのです。
そして、いくら頑張ったところで「言葉」は単なる記号で伝達手段にすぎないことは変わりません。
また、その言葉の解釈・イメージは各個人で微妙に違うのが普通です(もちろん同じこともある)。
ちなみに、伝達手段は「言葉」だけではありません。
- 103 :1 :03/03/27 22:33
- そこで、「概念」というものを考えると都合が良いと思います。
それこそが、「言葉」という記号が表している内容のことです。
おそらく今までは「言葉」と「概念」がごっちゃになっていて、
それらを併せて言葉と呼んでいたのだと思います。
その違いは、言われてみれば分かるのではないか??とは思います。
「言葉」と「概念」がごっちゃになっているので、
大抵の人は言葉を使わないと思考ができないものと思いこんでいるのだと思います。
これらのことが分かれば、誰もが言葉を使わずに思考することができるのではないかとも思います。
言葉を使うのは、何かを伝達するときのみでいいのです。
もちろん言葉を利用して考えることも良いことです。
そして、過去の偉大な人物は言葉で思考をしていないことも多いです。
もちろんそれは時代によって変わることはありませんし、
当然芸術家などは言葉で作品を作り上げることなどしていません。
とりあえず「言葉」と「概念」の違いがはっきり区別できるようになると良いと思いますが。
分かりますでしょうか??
これからは「言葉」を覚えるのではなく、「概念」を学んでいくことが大事であると思います。
そして「言葉」で考えるのではなく、「イメージ」で考えることも大事であると思います。
専門用語などは、その「概念」をつかむことが非常に大事です。
言葉だけを知っていても使い物にはなりません。
イメージで考えることは「考える」という言葉には違和感があり、
「空想する」といった言葉の方がふさわしいかもしれませんが。
- 104 :1 :03/03/27 22:33
- 一例ですが、「おいしい」という言葉は一つですが、
「おいしい」という概念は無数に考えられるかもしれません。
どう「おいしい」のか?という話です。
また、単語というレベルのみでなく、何かの状態を表す文章なども同じ事が言えます。
あらゆるものはイメージなのです。そしてそれが本質的です。
言葉というのはたんなる記号に過ぎないのですから。
ちなみに、イメージにも鮮明なものから、あやふやなものまで様々です。
ただ、イメージでは直接伝えられないので、「言葉」という記号に変換しているにすぎないのです。
他の表現方法も無数にあるかもしれませんが。
やはり言葉は伝達手段に過ぎません。
これらのことは日本語だけでなく、あらゆる言語にも当然のごとく当てはまります。
過去の時代は情報も少なかったので、ある意味当たり前だと思いますが、
もしかしたら、過去の人たちは今の人に比べてイメージ能力が相当低かったかもしれませんね。
さらにもっと過去になれば、深く考える人はほとんどいなかったのではないかと思います。
また、考えていることも今とは全く違い、視野もかなり狭かったのではないかと思います。
言葉というものも時が経つと進化したりもするのです。
基本的には人間がさらに様々な表現をしたいときに、言葉を変化させるのではないかと思います。
意図的にではない場合が多かったかもしれませんが。
そして、劇的ではないかもしれませんが、
言葉というものも生き物の様に様々に変わっていくものだと思います。
- 105 :1 :03/03/27 22:33
- これらのことが分かれば、本当のコミュニケーションとはどういうものかは分かると思います。
コミュニケーションとは、ある人が「何か」を相手に伝えたいからするのです。
そしてその「何か」というのは、実はイメージなのです。
そのイメージを伝えるために、相手に分かるように言葉に変換して伝えるのです。
つまり相手の言葉も、ただ言葉を勝手にこちらで解釈をするのではなく、
相手が何をイメージした結果の言葉なのかを考えなくてはならない(イメージする)のが原則です。
結局言葉は、伝達手段にすぎないということです。
このことが分かることは大事なことです。
つまるところ、ある人の頭の中にあるイメージを、
違う人にそのイメージを伝えようとすることが「コミュニケーション」です。
簡単なものであれば、何も考えずに行うことができますが、複雑なものを伝えるときは、
これらの基本が分かっていないと伝達することさえ一苦労になるのです。
まずは、何を伝えたいかをはっきりとしたイメージにして、
それを言語化して伝えるようにすれば良いのです。
場合によっては、身振り手振り、メモなどを使いながらということも考えられます。
最近コミュニケーションができない人が多いと言われたりもしますが、
すべては原則が分かってないから、ということも一理あるのではないかと思います。
「言葉」と「概念」の違いは分かったでしょうか。
- 106 :1 :03/03/27 22:34
- ここで一つ、ものを考え、作り出していくときの例を出してみたいと思います。
次の文は、「ハリー・ポッター裏話(静山社)」からの引用ですが、
私はJ.K.ローリングさんの話は、他のところでも拝見しています。
これらのことは何も小説の話に限らず、
何かの戦略を立てるような時や、他の様々なものにも同じような感覚が当てはまります。
『どのようにして物語を創り出していったのですか?』という章からの引用1
「どうしてハリーがそこにいるのか、どうして両親が亡くなったのかを解き明かしていくやり方です。
私が創り上げていたのに、まるで調査でもしているような感じでした。あの列車の旅が終わった時に
は七巻シリーズになることはもうわかっていました。まだ一冊も出版していない人間にしては、あま
りにも傲慢な感じがするでしょうけれど、私にはそういうふうにしか考えられなかったのです。七つ
の物語をひとつひとつ組み立てて、シリーズを構成するのに五年間かかりました。いつ、何が起こり、
誰が登場するかわかっていましたから、書きながら、まるで古き友と再会するような感じがするので
す。」
ハリー・ポッターはマンチェスターからロンドンに戻る列車の中で生まれたとのことです。
ハリー・ポッターが突然頭の中に現れたことからすべてが始まったとのことです。
そして、その列車から降りるときにはすでに大まかな考えは練られていたということです。
あとは調べ物をしながら、そのアイディアをさらに煮詰めていったのではないかと思います。
- 107 :1 :03/03/27 22:36
- 『どのようにして物語を創り出していったのですか?』という章からの引用2
「登場人物について、必ずと言っていいほど完璧な履歴が出来上がっているのです。そんな詳しいこと
まで全部物語に入れてしまったら、各巻がまるでブリタニカ百科事典ほどの大きさになってしまいま
すね。書いている時私が気をつけなければならないのは、読者は私ほど細かいことまで知らないのだ、
ということを忘れないようにすることです。シリウス・ブラックがよい例です。ブラックの子供時代
については、完全にストーリーが出来上がっています。読者はその全部を知る必要はないのですが、
私は知っていなければなりません。物語の中で登場人物を動かしているのは私なのですから、読者よ
りもずっと詳しく知っておく必要があるのです。」
彼女の中では、おそらく頭の中にハリー・ポッターのストーリーが、完全にイメージとして
出来上がっているのではないでしょうか。
後は小説なので、うまい具合に言語化させて行くことによって
本が完成するということなのだと思います。
まずは頭の中でイメージを作るということが、何をするときにも重要なのです。
- 108 :1 :03/03/27 22:37
- もう一つ、『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則』p375
より引用
この本の内容(「BOOK」データベースより)
時代を超え際立った存在であり続ける企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を
徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。
「ここできわめて重要な点がある。基本理念は、「つくりあげる」ことも「設定する」ことも
できないのだ。基本理念は見つけ出すしかない。内側を見つめることによって、見つけ出す
のである。基本理念は本物でなければならない。理念を模造することはできない。あるべき
理念を理屈でつくりあげることはできない。基本的価値観と目的は心の奥底で信じているも
のでなければならず、そうでなければ、基本理念にはならない。」
いきなり違うジャンルの話を持ってこられても困るかもしれないと思いますが、
「どうしてハリーがそこにいるのか、どうして両親が亡くなったのかを解き明かしていくやり方です。
私が創り上げていたのに、まるで調査でもしているような感じでした。」(先ほどの引用部分)
ハリー・ポッターのこの部分と、基本理念を探し出すときの共通点が見つからないだろうか。
どちらも勝手に何かを作るのではなく、何かに従って生み出されたという感じを受けると思います。
そして、これらのような原則に従うという感覚を持つことも、
物事をなすときには不可欠かもしれません。
そもそも真実を追ってより良いものを目指せば、自然とそうなる可能性は高いとは思います。
- 109 :1 :03/03/27 22:39
- 適当に頭に浮かんだものを闇雲に実行に移すのではなく、
今は想像すらできない、より良い状態なものを目指して、
情報の収集や考えを練るなどして、さらに頭の中のイメージを発展させて行こうとすることも重要です。
と、ここら辺でだいたい基本的なことは一通り書いたかもしれません。
そして、本質的には人間が情報を握っているという事実
(本や新聞の内容も人間の頭から出されたものと考えられる)、
あらゆる人工物は、初めは人間の頭の中で生み出されるという事実も、
ある意味納得できるのではないでしょうか??
続く
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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
read.cgi ver 05.0.7.8 2008/09/25 アクチョン仮面
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